A社の事例では、原則として55歳以降は「テクニカルサポート職(T等級)」に社員を移行させることにしています。T等級は、55歳前の等級との対応関係で以下の3ランクに区分しています。
テクニカルサポート職の給与水準は、55歳到達前の通常の等級よりも、低めで設定しています。
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改善事例 1
A社 システム開発業(従業員400名) 55歳以降の賃金テーブルを見直すことで、10年後にも耐えうる人件費にコントロール!
55歳以降の等級ランクのイメージ
55歳以降の賃金制度のイメージ
■テクニカルサポート職の給与体系
■職務給テーブル
等級 | 人事評価結果 | ||||
---|---|---|---|---|---|
S 1.30 |
A 1.15 |
B 1.00 |
C 0.90 |
D 0.80 |
|
T3 | 377,000円 | 333,500円 | 290,000円 | 261,000円 | 232,000円 |
T2 | 299,000円 | 264,500円 | 230,000円 | 207,000円 | 184,000円 |
T1 | 273,000円 | 241,500円 | 210,000円 | 189,000円 | 168,000円 |
■みなし手当テーブル等級ごとのB評価の職務給のおよそ20時間相当で設定
等級 | 金額 |
---|---|
T3 | 44,000円 |
T2 | 35,000円 |
T1 | 32,000円 |
・実際の時間外手当額がみなし手当を超えた場合は
超過額を別途支給する。
・休日労働や深夜労働は別途支給する。
A社 さらに「早期退職優遇制度」を導入し、早い段階より人材流動化を図ることで、社員の高齢化対応を実現!
IT業界の特性を考えると、50代以降の賃金減額のみでの対応には限界があると言えます。従って、人材の流動化(=早期退職)を促す仕組みを、将来を見すえて早めに導入することが必要です。
人材流動化を促す仕組みとして最も一般的なのは、「早期退職優遇制度」です。それ以外にも、「特別休暇制度」や「転職斡旋制度」、「ライプランセミナー」などがあります。
早期退職優遇制度(※割増退職金制度)のイメージ
■退職金算定方式(※割増含む)
■上乗せ額適用表
対象となる階層 | 年齢条件 | 上乗せ退職金 算定方法 |
---|---|---|
専門職 ・ 非管理職 |
40歳以上 44歳以下 | 退職時の所定内給与 × 9ヶ月 |
45歳以上 49歳以下 | 退職時の所定内給与 × 8ヶ月 | |
50歳以上 54歳以下 | 退職時の所定内給与 × 7ヶ月 | |
55歳以上 58歳以下 | 退職時の所定内給与 × 6ヶ月 |
■対象者の選定ルール
社員本人から早期退職優遇制度の適用申請があった場合は、会社が適用可否を判断するものとする。